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下肢静脈瘤Q&A

下肢静脈瘤とは

ふくらはぎ、すね、太ももなどに、血管(静脈)がこぶのように太く浮き出た状態を、下肢静脈瘤といいます。女性にやや多い病気ですが、立ち仕事や、長時間の椅子に座った作業(車の運転など)に携わる男性にも多く見られます。皮膚にごく細い赤や紫の血管が網目または蜘蛛の巣のように見られる状態も、静脈瘤に含まれます。

どういう症状があるの?

脚が、夕方、または仕事をした後に重苦しい、あるいは、夜寝ていると脚が”つる”(こむらがえり)、というのが典型的な初期の症状です。何の症状もない、という人もいますが、そういう人の中には、治療をしてみて初めて症状があったことに気がつく人がいます(治療をしてみたら脚が軽くなった、など)。病状がやや進むと、脚にむくみ(腫れ)を感じるようになります。
さらに、治療をせずそのままにしておくと、皮膚に褐色、茶色の色がついて乾燥し、かゆみをおぼえるようになります。時間が経つと皮膚がだんだん硬くなり、擦り傷のような深い潰瘍ができることもあります。
また、病気の進み具合とは別に、静脈瘤の中に血の塊(血栓)ができて、赤く晴れて傷むこともあります。

友達に、肺や頭に血栓がとんで、大変なことになるって言われたんだけど?

静脈瘤の特殊な状態で、ごくまれに、そのようなことがおこることがありますが、ほとんどの静脈瘤は、生命に関わるような症状は起こしません。また、別に合併している病気がなければ、脚が壊死するような状態になることもありません。

どんなふうに診察するの?

あなたの困っている症状をお伺いした後で、静脈瘤の状態について実際にみせていただき、さらに超音波エコーを使って血管の状態を評価します。最後に脚のサイズを測ってから、治療方針についてご説明します。


どうしても手術しなくてはいけないの?

静脈瘤の治療は、原因となっている血管の種類、症状とその程度によって治療方針が変わります。手術も治療の方法の一つですが、下肢を圧迫する弾性ストッキングの着用など、手術以外の方法を選択することもできます。こちらでお勧めする治療方針について疑問があるときには、何なりとおたずね下さい。できる限りご説明いたします。

手術はどんなふうにするの?

原因となっている血管の種類によって手術の方法は変わりますが、いちばん多く見られるタイプの静脈瘤では、大伏在静脈、小伏在静脈という静脈瘤の原因血管を切除、切離したり、カテーテルで焼灼することが必要です。方法については、外来受診の際、ご相談下さい。

どこで相談すればいいの?

当院では、外科が診療を担当します。上記のような症状でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

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